今年5月末で2年プログラムの前半戦を終えたProduct College第一期生の就職・インターン先について紹介しておく。ほとんどの学生はインターンではなくフルタイムのオファーをもらったほか、インターン中の成果が認められてフルタイムにシフトする人も多く、2年プログラムを一年間で辞める学生が大半になりそうだ。筆者自身は5月末の時点において、Y Combinator2016 Summerにこれから参加するという社員2名の自動運転・ロボットスタートアップStarsky Roboticsと、デザイン思考で有名なIDEOのソフトウェアチーム(GoogleFordなどの新規プロジェクトを裏で支援しており、様々な興味深いプロジェクトがあった)からオファーをもらい、アサインメントも決まっていたのだが、給与交渉後の就労ビザの手続きが難航し、残念ながら期間中の実現には至らなかった。ビザの話については奥が深いので、また後日まとめようと思う。

第一期生の進路

自分以外の同期の就職先は下記の通り。Y Combinator500Startups出身のスタートアップからオファーを勝ち取った学生が多かった。また、2社起業する例が出た。卒業生のプロフィールはMake SchoolのホームページのAlumniの欄に記載されており、レジュメも掲載されている(その中にLinkedInやGithubへのリンクもある)ので、どんな学生がどんな会社で働いているかやどんなプロダクトを作ったのか気になる人はチェックしてみるといいだろう。

フルタイムでの就職

  • Google (Google Expressチーム)
  • Segment: アクセス分析APIの統合を可能にするツール
  • Estimote:屋内の通信・位置測定を可能にするビーコンを開発
  • life360: 日本でもYahoo! Japanのもとで展開する家族見守りアプリ
  • Future Advisor: BlackRock傘下のロボバイザーを作るフィンテックスタートアップ
  • BottleTonight:クラブやバーの予約
  • Magic: パーソナルアシスタントAI
  • Viv: Siri発明者が始めたパーソナルアシスタントAIのスタートアップ、Samsungにより買収
  • Soylent: ソフトウェアエンジニアが作った完全栄養食を作るフードスタートアップ
  • B8ta: スタートアップが作った新しい製品を販売する小売店
  • 8fit: フィットネスアプリの開発

インターン

  • Lever: スタートアップ向けの採用プラットフォーム(その後フルタイムにシフト)
  • Edmodo:  先生・生徒が登録するSNS
  • Ampush: SNSマーケティングツール
  • Simple Legal:  弁護士事務所向けソフトウェア
  • MeetPoppy:ベビーシッター依頼
  • Shiphawk: EC発送向けソフトウェア

  • NASA

  • Make School: 高校向けのプログラムであるAP CSPの開発(その後フルタイムにシフト)

起業

  • Elysian: サービスの受託開発。シンガポールのGardens by the Bayで行われた2016 Mid-Autumn Festivalでのイベントのアプリ制作などの実績がある(4名で起業)
  • FoundVisa: アメリカの就労ビザ取得プロセスを簡素化するサービス(2名で起業)

海外から来た学生に対するサポート

筆者以外の留学生について、まずは最大のボトルネックのビザ申請が上手く行った例から。エジプトから来ていた2名について、1名はO-1Aビザが取得できたためVivで働き、もう1名は難民申請をしてb8taで働いている。オランダから来ていた同期はSegmentからオファーをもらったがビザ申請がうまくいかず、最終的には当時付き合っていたアメリカ人の彼女と即座に結婚してグリーンカード保持者となった。

インドネシア、南アフリカ、韓国から来ていた学生は皆起業し、米国向けの事業を行っているものの拠点はビザの条件が厳しくなかった東南アジアに移している。

スロバキアから来ていた学生については、Make Schoolのファウンダー陣のY Combinatorのコネクションから、ポーランドに本社を構えるEstimoteを紹介してもらい、そこで正社員として働くことになった。Estimoteはサンフランシスコにもオフィスを構えているため、本人としては将来的にL1ビザなどでアメリカに帰ってくることも考えているとのことだ。

就職できなかった学生へのサポート

5月末の時点で全ての学生が就職・インターン先を決めていたわけではなく、数名は苦戦していた。こうした学生に対するサポートとして、Make Schoolは継続的な面接対策やメンタリングのほか、6月から始まったSummer Academyのインストラクターとして2ヶ月間有給で雇用してくれたようだ。大学を休学してきていた学生のなかには、2017年から大学に戻った人もいる。

現在行われているProduct Collegeの第二期においても、既に企業で働く・自分で事業を興せるレベルにある学生に対しては2017年6月からのフルタイムでの就職(=2年プログラムを1年目でドロップアウトすることも可)を、それ以外の学生についてはSummer Academyのインストラクターとして働いたのちに(その期間に並行して面接対策なども行ったうえで)短期のインターンを挟んで2年目のプログラムに帰ってくることを推奨しているようだ。

(参考)Gap yearプログラム卒業生の就職先

Make Schoolのホームページにも紹介されていたが、Product Academy開始前に試験的に行われた1年間のGap yearプログラムの卒業生についてはプログラム修了後GoogleTwitch.tvSnapchatPandoraYidioEdmodoTileなどの有名企業で就職・インターンを行った。

広告