今週のビッグニュースはMake SchoolがWhite Houseと連携してプロダクト開発を行うことが決まったことだ。他にも、大学時代から付き合いのある知人のMake School訪問、St. Anthonyという団体を通じたTendorloin地区でのボランティア、UC BerkeleyのCenter for Japanese Studiesが主催する東日本大震災のチャリティイベントへの参加などがあった。連携の詳細は上記リンクを読めば分かるのだが、自身の理解のために内容を整理しておく。

ConnectALL Initiative

オバマ大統領はConnectALLというイニシアティブを発表した。あらゆる地域・所得層向けにインターネットの活用と、インターネットの利点を最大限利用したツールを普及させることを目的としており、2020年までに2,000万人を超える人が新たにブロードバンドの便益を受けられるようにすることがゴールである。

オバマ政権の積極的なIT化推進政策によって在任中過去7年の間に家庭用インターネットの平均速度は3倍になり、98%の国民をカバーできる4G/LTEのモバイルブロードバンドが普及し、高速回線のインターネットに接続できる学校の数は倍増し、任期開始時と比べて1億人以上がインターネットを利用するようになった。ConnectED Initiativeにより、2,000万人を超えるK-12の学生が教室や図書館でインターネットに触れられるようになった。

しかしながら、特に低所得(年収2万5千ドル未満)家庭においてはその便益を享受できておらず、所謂「デジタルデバイド」によって雇用や教育機会の格差が生まれている。そこで、低所得者層がインターネットの活用を通じて求職、コミュニティ活性化、教育などの機会を得やすくするためにConnectALLというイニシアティブが発表された。

6つの柱

ConnectALLのイニシアティブの柱は下記の通りであり、関係機関の強力により推進していくとのことである。

  • Increasing the affordability of broadband for low-income Americans.
  • Initiating a national service effort to deliver digital literacy skills.
  • Increasing access to affordable devices.
  • Announcing the development of a tool to support broadband planning.
  • Bringing together private sector companies helping to deliver affordable connectivity.
  • Marshaling philanthropic support for digital inclusion.

Make Schoolの担当領域

連携の経緯は、Make Schoolの事業開発ヘッドがNon Profitの活動を通じてWhite Houseの関係者と懇意になったことらしい。Make Schoolが関わるのは上記2つ目の柱だ。博物館・図書館などのコミュニティを通じてのデジタルリテラシーの向上を目指すものである。Make Schoolはこうしたコミュニティで初めてインターネットに触れる人がインターネットの便益を理解し、基本的な操作を学べるようなツールの開発を担うことになる。もちろん、作るのはMake Schoolのスタッフではなく、2-year-programの学生だ。

Initiating a national service effort to deliver digital literacy skills. To increase access to digital literacy training, the Corporation for National and Community Service (CNCS), the Federal agency that engages millions of Americans in service and in developing community solutions, and the Institute of Museum and Library Services (IMLS), which is the primary source of Federal support for the nation’s 123,000 libraries and 35,000 museums, are collaborating on a Digital Literacy Pilot Project. AmeriCorps VISTA members will support libraries, museums and associated community organizations located in tribal and rural communities. The goal is to build capacity and increase digital literacy efforts, complementing the Administration’s work to increase broadband adoption among low-income households.

  • Additionally, Make School, a two-year college alternative that teaches advanced coding and product development, is announcing the creation of a new tool that will teach the basic, but vital, skills needed to get people online and experiencing the benefits that the Internet has to offer.

行政とスタートアップの連携

White HouseとMake Schoolの連携に限らず、行政がスタートアップをうまく活用する事例は増えてきている印象だ。各地で行政と争ってばかりのように見えるUberも、ニュージャージー州で飲酒運転防止のキャンペーンを行ったり、インドでエリアごとの安全情報の提供に貢献したりしている。先日Make SchoolのゲストスピーカーとしてCity of San FranciscoのCIOとそのチームを迎えたのだが、彼らは様々なスタートアップと組んで機動的に様々なアイデアを形にしていたのが印象的だった。

参考資料

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