いよいよこの日がやってきた。年が明けてから2週目の木曜日は、Make SchoolのFounding classが2ヶ月かけて作ってきたiOSアプリのお披露目会である”Demo Night”が開催された。昨年”Why This MIT Dropout Started an Anti-College“というMake Schoolの取材映像がRedditでバズったこともあり、この新しい学校が本当に”college alternative”となり得るのか注目が集まっていた。当然、学生側も良いインターン先を探すための絶好の機会であるから力が入る。年始から2週間は”Crunch Mode“と称して、普段は見られないコーディング・食事・睡眠だけの生活を過ごした学生が多かったようだ。

今回は、Make Schoolで得られる機会の象徴とも言えるこのDemo Nightについて紹介したい。具体的にどういった企業と出会うことができ、また、2ヶ月間でどのようなアプリを作ることができるのかイメージしてもらえたらと思う。

Demo Nightの概要

Demo Nightの目的は、学生の露出とサマーインターンに向けた企業とのマッチングだ。イベントへの参加は無料だが承認制であり、Tech企業、投資家、メディアが最優先で招待された。学生と参加者のコミュニケーション時間を確保するため、形式はエキスポスタイルで、訪れる参加者にテーブルデモを行った。参加者にはパンフレットが配られ、各学生のバックグラウンド、スキル、作成したアプリ、興味のある技術領域について確認できるように工夫されていたほか、スタッフが適宜各学生の興味に合う企業の担当者を連れて来てくれたのは良かった。テーブルデモ以外には、Make Schoolスタッフによる投票から2名、学生による投票から2名、イベント参加者による投票から1名が選出され、ステージでのプレゼンテーションとデモを行った。

Demo Nightの参加企業

参加者はTech企業のリクルータやエンジニア、エンジェルやシードの投資家が大半だった。以下に筆者が把握している企業を挙げておく。Demo Nightでのコミュニケーションの成果の一例として、筆者は個人的に興味のあったGoogleのロボット開発担当者や癌治療に関わるロボットを開発しているスタートアップと接点を持つことができ、翌日には「一度会社見学に来てみないか」というメールを受け取ることができた。

  • Google
  • Apple
  • Facebook
  • Hewlett Packard
  • Twitter
  • Linked In
  • Uber
  • Lyft
  • Square
  • Salesforce
  • Nest
  • Microsoft
  • Airbnb
  • Pixar Animation Studios
  • Pandora
  • Venmo
  • Stripe
  • Yelp
  • Tilt
  • City & County of San Francisco
  • Department of Technology
  • R/GA
  • THX
  • Clever
  • Sprig
  • Twilio
  • Pixar Animation Studios
  • Vodafone
  • Medic Mobile
  • Andreessen Horowitz
  • Sherpa Capital
  • Learn Capital
  • A Thinking Ape
  • Carbon
  • Kapor Capital
  • CA Technologies
  • PicnicHealth
  • Oroola
  • GAP
  • Strava
  • Notable labs

学生の作ったアプリ

手前味噌だがいずれも2ヶ月・単独で作ったとは思えない(と参加者から評された)アプリが生み出された。App Storeではまだ公開されていないため、それぞれ概要を纏めておく。

  • ネットワーキング・コミュニケーション
    • メンターを探し、コミュニケーションを取ることのできるアプリ
    • 名刺交換の代わりにプロフィール交換を行うアプリ
    • 近くにいる共通の興味を持った人と繋がることができるアプリ
    • 人種や国籍など共通のアイデンティティを持った人と匿名で繋がることができるアプリ
    • 写真の共有時刻を設定することができるアプリ
    • 近くにいる人とヘッドフォンや充電器などをシェアするアプリ
    • スポーツなどの映像のハイライトを共有・閲覧できるアプリ
  • 交通
    • 顔認識で居眠り運転を防止するアプリ
    • Google mapsが機能しない南アフリカでの公共交通機関検索アプリ
  • ゲーム・エンタメ
    • 友達の顔写真を撮影し、正しい角度から取れていればポイントを獲得できるパパラッチゲーム
    • Improvのお題を生成するアプリ
    • トーナメントやリーグの点数・順位・マッチング管理を行うアプリ
    • お気に入りのコメディアンやアーティストのイベントを管理するアプリ
  • 音楽・動画像
    • 音楽に合う映像の生成・編集ができるミュージックビジュアライザーアプリ
    • 音楽に合わせてフィルターが変化するビデオカメラアプリ
    • CSSで簡単に3Dグラフィック画像を作成できるアプリ
  • 教育
    • 学生の学習進捗状況を管理することができるアプリ
    • コンピュータのハードウェアレベルでプログラムがどのように動いているかを確認することができるアプリ
  • ヘルスケア・ライフハック
    • 歩数に応じてポイントを獲得し、バーチャルモンスターを育てるアプリ
    • ポモドーロ・テクニックにトラッキング機能を加えたアプリ
  • IoT
    • 自動カウント・同期機能付き貯金箱
    • 遠隔操作可能な警備カメラ
    • 音楽に合わせて振動するスピーカー
  • その他
    • 外国人起業家向けのメジャーなビザであるO1ビザの書類準備をサポートするアプリ

YCombinator卒業生の参加者は、YCombinatorのピッチイベントよりも楽しかったと言ってくれた。Make Schoolでは、あなたが作りたいものを作り、働きたい会社と接する機会が得られる。もし今年度の応募を考えている人がいれば、参考になればと思う。

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