第4週からは多くの学生が期待していたiOSのプロジェクト期間に入った。第7週までにiOS上級コースとしてTrip Plannerを作成する。その後、第8週以降年始までにパーソナルプロジェクトとして各自アプリを作成してDemo Dayに望むことになる。

クラスやプロジェクトと並行して、10月に入ってから来夏のインターンシップに向けた就職活動の対策が本格化してきた。プロのリクルータ指導の下、レジュメの作成、LinkedInプロフィールの修正などが行われるほか、模擬インタビューやホワイトボードコーディングのサポートも(そして米国らしく給与交渉のサポートも)行われる。

サマーインターンシップの応募時期

日本の外資系企業なんて目じゃないくらい早期の準備になるが、これはGoogleやFacebookといった人気の高いソフトウェア企業の求人期間が10〜11月に設定されているためだ。この期間に各社キャンパスビジットや社内イベントを催しており、Make SchoolでもFacebook HQへの訪問機会があった。Uberなどの所謂ユニコーン企業についてもこの時期に求人がある。反対に、YCombinatorの参加企業をはじめとする本当のスタートアップについては(そもそもまだ会社が存在しない場合もあり)年明け以降の求人が多く、特にYCombinatorの冬学期が終了してからは新たな求人ラッシュがあるとのことだ。学生にとってはやはりGoogleやFacebookは誰でも一度は働いてみたい会社、そうでなくても面接くらいは受けてみたい会社という位置付けになっているため、日本同様就活対策が始まるというわけである。

レジュメ対策

インタビューまでの選考で重要となるのがレジュメ、LinkedIn、Githubである。なかでも初めの関門となるレジュメ対策は重要である。レジュメでは

  • Contact info(ウェブサイト、LinkedIn、Githubを含める)
  • Summary(Purposeではなくスキルのショートピッチ)
  • Experience(職務や研究の経験)
  • Projects(学校やハッカソンなどでのプロジェクト)
  • Education
  • Skills(言語、ツールやフレームワーク)
  • Awards

を1枚に完結にまとめることが求められる。採用担当者の目を引きやすい「Mobile developer」などの言葉を散りばめておく。ここで興味を持たせてLinkedInに掲載された詳細情報を読ませるのが良い。逆に、長過ぎる、字が小さくて見難いなど当たり前だが「Ctrl+w」を叩く理由を作らないようにしておくことである。昔よく教えられたPurposeについては誰も読まないので最近では飛ばすのが主流であるとのこと。なお、カバーレターについてはあればベターなのだろうが、筆者が応募するうえでも提出必須となっている企業は少なかった。

レジュメの作成ツールとしてはJSON Resumeがウェブベースのオープンソースのレジュメ作成ツールとしてメジャーであるほか、Google Docsを活用している人も多い。特に誰かにレビューを依頼する学生の場合はGoogle Docsで間に合うように思う。

サマーインターンの段階ではパーソナルウェブサイトは求められないが、その後正規ポジションとしての応募の際には必要とのこと。StrikinglyWebflowなどテンプレートを用意してくれているサイトでもまずは問題ない(当然デザイン関連の職種の場合はスキルをアピールする場になるため手を抜かないこと)。また、プロジェクト用のウェブサイト作成にはGithub PagesでGithubから簡単にウェブサイトを作ることが可能。

インタビュー対策

インタビューには

  • Behavioral
  • Puzzles
  • Whiteboard Coading

の3タイプがあり、初期スクリーニング後はホワイトボードコーディングを立て続けに出されることになる(なお、対面でない場合は画面共有でのコーディングチャレンジとなる)。インタビュー対策本として最も有名なのがCracking the Coding Interviewであり、Make Schoolでも配布された。その他、ウェブサービスとしてHackerRankCodeFightsInterview Cakeなどコードチャレンジを通じた様々なトレーニング用のサービスが存在する。コードチャレンジの出来の良し悪しによって、ヘッドハンティングを含め採用に直結する例もあるとのことであり、Make Schoolでも週一でこれらに取り組むことが推奨されている。

Boot Campの落とし穴

最後に、日本でも最近流行っている短期(数ヶ月)のBoot Camp(プログラミングキャンプ)について、最近その卒業生の就職実績が芳しくないということを耳にする。主な原因は、以前はBoot Campに来れる学生のスクリーニング基準を厳しく設定していたが、規模拡大に伴い学生の質が低下してしまっているためであることと、Boot Campはデータ構造などのコンピュータサイエンスの基礎を学ぶ時間が限られているためである。サンフランシスコではBoot Camp後に就職先が見つからなかった学生向けに、レジュメ・インタビュー対策をするビジネスまで出てきている。

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